季節の手しごと 〜10月〜


●10月 秋と遊ぶ

空が青く高く晴れ渡り、爽やかな、待ちに待った秋がやって来ました。

 おいしくて、美しい秋は、あっという間に移ろってしまいますの、お早めに、心ゆくまで、秋を味わい、お楽しみください。 

 

■フルーツのフリッター

りんごの半分が残ってしまった!とか、たくさんいただいたぶどうが食べ切れない...ということ、ありませんか。

そんな時は、軽く衣をつけて油で揚げるフリッターになさってみてはいかがでしょう。

ホットなフルーツは、生でいただくのとはひと味違います。

体が冷えないのもいいですよね。ぜひ、お試しください。

《材料》

柿        適量

ぶどう      適量

小麦粉      適量 

冷えた炭酸水   小麦粉の容量より少し多めの量

塩        ひとつまみ

 

《作り方》

①フルーツは洗って水気を拭きとり、食べやすい大きさに切ります。

*フルーツは、冷蔵庫で冷やしておいた方が、カラットおいしく揚がります。

 

②小麦粉に塩と冷えた炭酸水を加えて、衣を作ります。

 

③❶を衣をつけて、170~180℃の油で揚げます。

 水分が多いフルーツは、1度でカラッと上がらない可能性があります

 その場合は、高温にして2度揚げしてください。

 

④❸を盛り付けて供します。

 熱々を、やけどに気をつけてお召し上がりください。


■月見団子

江戸時代に定着したというお月見の習慣。

お供えのお団子を作って、まあるいお盆のようなお月様を待ちましょう。

 

お団子のレシピを探してみると、いろいろな作り方があることがわかりました。

今回は、お豆腐を使い、糖質制限をしていらっしゃる方にもおすすめのレシピをご紹介します。

 

〇月見団子 お団子15個分

【材料】白玉粉    80g

    米粉     60g

    絹ごし豆腐  150g

    水      大1

 

【作り方】

①粉類と軽く水気を切った絹ごし豆腐、水をボウルに入れ、手で握るようにして豆腐をつぶしながら全体を混ぜ合わせます。

②生地の硬さは、「耳たぶ」を目指します。

(硬ければ、水を少し加えて、練ります。)

③生地を丸くまとめ、棒状に伸ばし、15等分に切ります。

大きさを合わせたい場合は、1個約20~25gに計量してください。

④大きめの鍋にお湯を沸かし、❸の団子を入れて茹でます。

⑤火が通って団子が浮き上がってから、さらに約2~3分茹でます。

⑥ボウルに氷水を作り、茹で上がった団子を入れて冷やします。

⑦団子の粗熱がとれたら、穴あきのお玉などで団子を引き上げ、一旦、お皿などに置いておきます。

⑧三方があれば和紙を敷いて、なければお気に入りのお皿などに団子を盛り付けていきます。

 1段目は3個×3個、2段目は4個、3段目は2個、きれいに積んで出来上がりです。

⑨お供えが済んだら、団子をレンジで温めたりフライパンやオーブントースターで焼いたりし、

お好みで餡やみたらしのたれ(餡)、ごまやクルミ、しょう油を付けて海苔で巻くなど、味を変えてお楽しみください。

 

〇みたらしたれ(餡)15個分

【材料】しょう油   大1

    砂糖     大2 

    みりん    大1

    片栗粉    大1

    水      大2

作り方】

①小さな鍋に材料を全て入れ、ゴムベラなどで混ぜます。

 *ダマになってしまいますので、片栗粉はしっかり溶かしましょう。

②火を点け、ゴムベラで鍋底をこするようにして、中火でとろみをつけます。

③たれが透明(琥珀色)になり、照りが出たらできあがりです。

④みたらしたれは、時間が経つと固まり白濁してしまいますので、作った日に食べきるようにしましょう。

 

《お団子の研究》

 

皆さんは、お団子を手作りなさいますか。

お団子は、身近で素朴な和菓子ですが、上手に丸められなかったり、おいしく作れなかったりで、手作りすること少なくありませんか。

でも、調べてみると、お好きな方は、こだわりのレシピでお団子作りを楽しんでいらして、これは、作らなければもったいないと思いました。

ぜひ、ご一緒にいかがですか。

 

◆お団子の粉について

 

レシピを見てみると、使用する粉は「団子粉」「上新粉」「米粉」「白玉粉」などとありますが、

その違い、おわかりになりますか。

お団子に使う粉を大きく分けると、お米でできている粉と、お餅を作る際に使用するもち米から作られている粉に分けられます。

 

粉の袋の裏側に成分表示がありますが、「うるち米」とあるのは「一般的なお米」のことです。

*耳慣れない「うるち米」の語源は、お米の生まれ故郷インドの古代語「ウリヒ(お米)」から。

 

お米から作られているのは

 ・上新粉

 ・米粉

 *違いは、粒子の細かさ。米粉の方が粒子が細かい。

  上新粉は、洋菓子用の米粉の代用にはならないそう。

 

もち米からできているのは

 ・白玉粉:つるりとした食感でのびがある

 ・もち粉:米の風味が強く、白玉粉よりきめ細かい

 

だんご粉は、上新粉(米粉)ともち粉を合わせた粉で、メーカーによってその配合は様々。

 

軟らかさは  白玉粉>もち粉>上新粉(米粉) です。

 

 

◆代表的なレシピでお団子を作ってみました

 

①だんご粉 (米粉 + もち粉)各60g 水 100cc

 

②だんご粉 (米粉 40g + もち粉 60g +白玉粉 大3)水 100cc

 

③上新粉または米粉 120g 水100cc

 

*水の分量は、表示より少なめに加えて、加減してください。

 

見た目は、全く一緒ですが、触感は、②の白玉粉を加えたものがモチモチしていておいしく感じました。

 

皆さんも、ぜひ、お気に入りの配合を見つけてください。