□7月 爽やかに軽やかに
ジメジメとした毎日が続き、梅雨明けが心待ちなこの頃ですね。
暑さも厳しくなりつつありますので、しっかり食べて元気も充電いたしましょう。
7月は、夏におすすめの手しごとをご紹介します。
ぜひ、ご参考になさってくださいね。
●新ショウガの酢漬け(がり)
ショウガは日持ちがしない食材ですので、新鮮なショウガを入手したら、ささっと酢漬けにしてしまいましょう。
〈材料〉
新ショウガ 200g(大きめなモノ2片)
酢 120ml
黒砂糖 60g
塩 小さじ1/2
〈作り方〉
①ショウガは、スプーンや金属のキャップを使って皮や汚れを取り、スライサーなどで薄くスライスします。
②鍋にお湯を沸かし、❶を入れて15秒ほど茹でます。
③❷をざるにとって、粗熱が取れたら、ペーパータオルで水気をしっかりと取ります。
④小鍋に調味料を入れて火を点け、ヘラでかき混ぜながら砂糖と塩を溶かしながら、沸騰させ、❸を入れて火を止めます。
グラグラと沸騰させ過ぎますと、酢の成分が飛んでしまいますので注意です。
⑤消毒した保存瓶に、 ❹のショウガを先に移し、次に甘酢を注ぎ入れます。
⑥蓋をして、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存します。
食べごろは、1か月後で、保存は半年間です。
*ガリとして、また、刻んでご飯やサラダに入れたり、酢のものに混ぜたりしてご活用ください。
*今回は黒砂糖を使用したので茶色に仕上がりましたが、白い砂糖を使うと黄色に、梅酢を使うとピンク色になります。
●新ショウガ入り黒蜜
新ショウガでぜひ、作っていただきたいのが黒蜜です。
黒糖とショウガの絶妙な相性をお楽しみください。
〈作り方〉
黒砂糖 70g
三温糖 30g
水 100ml
ショウガ 大2~3
〈作り方〉
①ショウガの皮や汚れをこそげ取り、すりおろします。
②鍋に、砂糖、水を加えて火を点け、ヘラを使って溶かしながら加熱します。
③砂糖が溶けて鍋の底がするっとしてきたら、火を弱めて焦げ付かないように注意しながら煮詰めます。
④10分ほど煮詰めてとろみが付いたらすりおろしショウガを加えて、さらに5分ほど煮たらできあがりです。
消毒した保存ビンに移して、保管します。
*ヨーグルトやアイスクリーム、かき氷や白玉などにかけてお楽しみください。
〇七夕そうめん
梅雨のただ中の伝統行事「七夕」ですから、空を見上げてやきもきされる方も多いかと思います。
例え夜空が雨で、星空を望めないとしても、天の川は雨雲よりもっと高い位置にあり、牽牛と織女は年に1度の逢瀬を楽しんでいることと、COCONでは信じることにしておりますが。
さて、七夕には、そうめんを食べる習慣が千年も昔からあるそうですが、その理由は、
古代中国で、7月7日に亡くなった帝の子どもの悪霊が熱病を流行らせたので、子どもの好物の索餅(さくべい)という小麦料理を供えたところ、熱病の流行が治まったそうで、それ以降、7月7日には無病息災を願って索餅を食べる習慣ができたそうです。
日本には、奈良時代に索餅が伝えられ、麦の収穫時に麦餅を作る習慣と一緒に、七夕は宮中行事に取り入れられ、庶民へも広がっていったようです。
時代を経て、索餅はそうめんに変わり、七夕の伝統食になりました。
その他、そうめんを天の川に見立ててや、織物上手な織姫にあやかって裁縫の上達を願って糸のようなそうめんを食べるや、食欲不振でも食べやすいそうめんで体力をつけるなど、そうめんを食べる理由はいろいろあるようです。
七夕に食べるそうめんは、ちょっと贅沢でおしゃれな方が嬉しいですよね。
そんなちょっと贅沢そうめんを、ご紹介します。
●きれいに揃えてそうめんを茹でる方法
〈材料〉
そうめん 適量
水 そうめんの袋などに表示されている分量をご参照ください
タコ糸 適量
〈作り方〉
①大きな鍋(COCONでは中華鍋を使用)に水を入れて沸騰させます。
②そうめんの片側のみ、端から1.5cmくらいの場所をタコ糸でしっかりと縛っておきます。
③❷を鍋に入れて、そうめんの外箱に表記されている時間茹でます。
茹でる際は、菜箸でそうめんがくっつかないよう捌いてください。
④茹で上がったら、冷水にとって冷やし、流水の中でもみ洗いをして、ざるに上げます。
⑤❹をまな板に置き、そうめんをきれいに整えてから、タコ糸で縛った部分を切り落とします。
調理するまで、きれいな形をキープしておきます。
⑥切り落とした部分は、タコ糸を外して縦に4つに切り、油でカリっと揚げて、揚げそうめんにしていただきました
●トマトそうめん
〈材料〉
きれいに揃えて茹でたそうめん 1束分
冷凍トマト 1カップくらい
トマトジュース 50mlくらい
めんつゆ 適量
角切りキュウリ 少々
ミニトマト 少々
ネギ・梅干し・おろしにんにくなど 適量
<作り方>
①丼などの中心に、きれいに揃えて茹でたそうめんを形よく置きます。
②その上に、キュウリとトマトをトッピングします。
③フードプロセッサーに冷凍トマト・トマトジュース・めんつゆを入れて撹拌し、冷製トマトスープを作ります。
④❶に❸のスープをそうめんに直接かからないように注意しながら回しかけます。
⑤お好みの薬味を添えて、冷たい内にお召し上がりください。
●海鮮そうめん
マグロや甘エビ、ホタルイカなどを添えた海鮮そうめんを、衛生管理に注意して作ってみました。
<材料>
そうめん 適量
まぐろ 適量
ホタルイカ 適量
スモークサーモン 適量
干ししいたけの煮もの 少々
甘エビ 適量
冷凍干し柿 少々
ロースハム 適量
牛肉とごぼうの佃煮 適量
錦糸卵 適量
九条ネギ・カイワレ菜・ミニトマト・キュウリの角切り・レモンの皮・プリーツレタスなど少々
お好みのめんつゆ 適量
<作り方>
①そうめんをたっぷりの沸騰したお湯で茹でます。
茹で時間は、そうめんの外箱などをご参照ください。
そうめんがくっつかないように、菜箸で捌きながら茹でます。
②茹で上がったら、ざるに上げ、流水で冷やし、揉むように洗います。
③トングなどで、水の中のそうめんを挟んでクルクルと巻き付け、形を整えて、お皿にも置いていきます。
④❸の上に、お好みの具や薬味やいろどりの野菜を盛り付けて、めんつゆを添えて供します。
*めんつゆは、市販されているモノをベースにして、トマト味やごまペーストと豆乳を加えたモノを作りました。
〇梅しごと2
6月に仕込んだ梅が、活躍の時を迎えています。
少しずつ、活用例をご紹介します。
〇梅のみそ漬け完成!
梅をみそで漬けて1か月が経過しましたので、梅のみそ漬けは完成です。
梅から水分が出て、みそは水分軟らかくなり、カサも減ったので、冷蔵庫で保存しやすいビンに入れ替えました。
左下の塊は、梅です。
●みそ漬け梅を使った鯖のみそ煮
〈材料〉
鯖(二枚におろしたモノ) 1尾分
しょう油 大1
酒 大4
みりん 大1
水 1と1/2カップ
昆布 5cm
梅みそ 大4
(みそに付けた梅 1こ)
*レシピは、目安です。
お好みで加減してくださいね。
〈作り方〉
①鍋に分量の水と昆布を入れておきます。
②サバの半身をそれぞれ3等分し、斜めに切り、皮にバッテンに切り込みを入れます。
(味をしみこみやすくするためです。)
③鯖を流水で洗い、ざるにのせて、熱湯を回しかけ、ペーパータオルで水分をしっかり取ります。
④❶の鍋に、梅みそ以外の調味料を入れて火を点け、煮汁が沸騰してから鯖を皮を上にして加えます。
⑤1分ほど煮たら、梅みそを加えて、ヘラで煮汁を混ぜてから、紙などで落し蓋をして、更に、2分ほど煮て火を止めます。
⑥食べる際に、温めて熱々を供してください。
●みそ漬け梅としょうゆ漬け梅を使った焼きおにぎり
夏の暑い時期に、ご飯がが残ったら、ぜひ、作っていただきたい焼きおにぎりです。
〈材料〉
ご飯 ご飯茶碗2膳分くらい(1膳で2個のおにぎりを作ります)
みそ漬け梅 1個
しょう油漬け梅 1個
大葉 2~3枚
サラダ油 少々
〈作り方〉
①しょう油漬けの梅を刻んでペースト状にします。
皮が残ってしまうので、皮を叩いてみじん切りにし、果肉と混ぜます。
②ご飯をいつもより硬く結んでおにぎりを作りますが、
A:大葉を細かく刻み、塩もみして、水にさらして水気を切り、ご飯に❶の梅ペーストと一緒に加えて、よく混ぜ込んで結びます。
B:何も入れずに、ご飯だけで結びます。
*柔らかいと、焼いている間にバラバラになってしまうので、しっかりと結んでください。
③フライパンに油を敷き、ペーパーで余分な油を取り除く、❷のA・Bのおにぎりを弱火で焼きます。
片面、5分ずつかけてじっくりと焼き上げます。
④みそ漬けの梅をしょうゆ漬けの梅と同様に、包丁で細かく刻んで、ペースト状にします。
⑤焼き上がったBの焼きおにぎりに❹を塗り、もう一度フライパンで焼いて、こんがりと焦げ目を付けます。
⑥焼き上がったら、お皿に盛りつけます。
熱々でも、冷めても、おいしくいただけます。