これは、何でしょう。
廃棄物?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、
小松菜の根で作った、お花です。
高田在子さんの長編時代小説『はなの味ごよみ1』の第四話『冬のいちご』にでてくる小松菜の根本で作ったお花です。
迷子になった女の子を元気づけようと、女の子のリクエスト「おっかさんの作った、いちご汁」に応えて、試行錯誤の末に出来上がったものからヒントを得て、小松菜の日(5/27)にちなんで作ってみました。
COCONでは、茹でた後に、シロップに1晩浸けて甘~くしました。
江戸時代は、お砂糖は贅沢品でしたから、病気の時くらいしか口にできなかったようですが、迷子の女の子を笑顔にするために、シロップ漬けにしたらどうかしら?と、思ったのです。
時代小説は、20才のころ、読み始めました。
最初は、山本周五郎や藤沢周平を好んで読み漁りましたが、いつの間にか居酒屋さんやご飯屋さん、和菓子屋さんなど、食にまつわる職業の人々が中心の時代小説ばかりを読むようになっていました。
(宇江佐真理の『卵のふわふわ』は、八丁堀に住む町方奉行所のお役人一家が舞台ですが...)
今より、食材も調味料もシンプルなのですが、もの凄く美味しそうなのです。
いつも、就寝前にベッドの中で読むのですが、お腹がすきます。
そして、「あ、これ作ってみよう!」と思いながら、幸せな気持ちで眠りにつくことができます。
最近は、お腹がすく前に寝落ちしてしまい、なかなか読み進めませんが。
6月の季節の手しごとで、みょうが寿司をご紹介しますが、これも、時代小説に登場する料理です。
ぜひ、レシピをご覧いただき、お作りいただいて、江戸情緒を感じていただけましたら!幸いです。